県北地域の食材を生かした「創作そばつけ汁」レシピコンテストの決勝審査が15日、日立市幸町の日立シビックセンターで行われ、ひたちなか市の主婦、秋山あずささん(39)のシャモや自然薯(じねんじょ)を使った「県北けんちんつけそば」が最優秀賞に輝いた。決勝審査では、個性豊かな8種のつけ汁が振る舞われ、試食した市民ら500人による投票で決定した。
決勝審査には、応募66件のうち、書類審査を通過した主婦や高校生ら8組が進出。早朝から大鍋で調理し、シャモや納豆、アンコウなど県北の食材を使ったオリジナルのつけ汁を提供した。会場では審査の整理券を求める家族連れや中高生らが長い列を作り「どれもおいしい」と8種のつけ汁と常陸秋そばを楽しんだ。審査では、試食した人が与えられた2票を気に入ったつけ汁に割りばしで投票。
205票を獲得し、最優秀賞となった秋山さんの県北けんちんつけそばは、しょうゆベースのけんちん汁に、シャモ肉、空揚げにしたサトイモと自然薯を使った。秋山さんは「子どもにも食べやすいようにサトイモと自然薯を空揚げにした。けんちんは月に何度も作るほど好き。日々の料理で新たな発見がある。とてもうれしい」と受賞を喜んだ。
このほか、優秀賞には常陸太田市の田仲昭一さん「奥久慈シャモと県北野菜のとろ~りつけそば」、日立市の宮沢孝子さん「骨付き奥久慈軍鶏(しゃも)の豆乳白湯風」が選ばれた。
コンテストは、県と広告代理業・イトピックが主催。県は今後、8種のレシピをインターネットで公開し、飲食店や一般に広く使ってもらいたい考え。