【海外の反応】来日したインド人が初めて「日本のカレーライス」を食べてみたら、予想外の反応が…!→「カルチャーショックだ…」【ゆっくり解説】

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日本ほど、世界中の料理を食べることができる国はないのでは?
中華・フレンチ・イタリアンに始まり、スペイン・韓国。タイ・ベトナムも最近はポピュラーになりました。高級な店から安い食堂まであり、インスタントやレトルトもスーパーにたくさん揃っています。何よりすごいのは、必ずしも移民がお店を経営しているわけではないこと。
現地に行ったことすらない生粋の日本人が、本場の味を知っている人から受け継ぎ、もしくは想像して作ったものが全国に広がっているのです。
さて、その中でも今では、日本の国民食とも言われる「カレー」の話を今日はご紹介。

やあ!ぼくは、ダルシャン・バンダリ。その名の通りインド人さ。えっ?ぼくがなぜ日本に来たかって??そりゃ、仕事のためだよ。君たちも大好きなゲームを作るんだ。最近インドではPlayStation4が流行っていてね、「Days Gone【CERO Z】」とか、「ウイニングイレブン 2020」、「ファイナル・ファンタジー」もいいね!ぼくもどハマりした一人なんだ。本当は大学卒業後、アメリカのシリコンバレーにプログラマーとして働きに行くのが親の希望だったんだけど、どうしても日本でゲーム開発に関わりたくて、こうして来てしまったんだ。親は呆れてたけど、自分の人生だもん!好きにしないとね。でも、夢にまで見た「ゲームセンター」が街から減っていることには残念だったよ。ゲームを大好きな人々が自然に集まる場がリアルにあるって素晴らしいことじゃないか。対戦や情報交換しながら切磋琢磨していくことを夢見ていたんだけどなぁ。みんな、オンラインでのコミュニティに満足しているってことだから、プログラマーとしては幸せを感じもするけどね。

それにしても日本はどうしてこんなにも忙しいんだい?というか、自ら忙しくしているよね。明日できることは明日やるっていうのが、ずっと当たり前だと思っていたけれど、明日のことも今日全部やってしまって、明日は明後日の分をやって……。キリがないじゃないか(苦笑)。しかも喜んでやるんじゃなくて、「疲れた。早く定年退職したい。」とか「転職したいー。」とかそんなことばかり言っている。「転職したって同じことの繰り返しになっちゃうんじゃないの?」って思うんだけど。変えるのは、会社じゃなくて仕事への意識だと思うよ。なーんて直接は言えないけどね。それに毎日終業ギリギリまで仕事するなんてびっくりだよ。インドでは、5分前にキリのいいところでやめてのんびり同僚と話しながら机の上を片付ける。これも大事な社内コミュニケーションだと思うんだけどなぁ。まぁ、ぼくが早めに帰宅準備をし出しても文句は言われないからいいんだけど……。
あとは、月並みだけど満員電車には衝撃だった。なんであんなに殺伐とした雰囲気なんだい?みんな不満を抱えているように見えるのに何も変えようとしない。ちょっと肩が当たっただけで舌打ちをされたけど、乗り時に絶対当たるよね(苦笑)。「満員電車で舌打ちされない方法ってある?」って聞いたら、「んー、舌打ちしたい奴もいるからなぁ。我慢強い人が周りにいるよう願うしかないんじゃないか〜。」だって。根が深い問題なんだなって思った。インドも電車の乗車率ではかなり面白いことになってるけど、中は意外と快適になってるんだよ。荷物棚の上に腰掛けたりできるようになってるし、窓が空いているから風通りはいいし、友達とおしゃべりするのも誰も気にしない。っていうか、勝手に会話に入ってきて盛り上がることも多いね。みんなそれぞれがやりたいことを邪魔されることがない。混んではいるけれど、みんな自由に過ごすことができるのがインドの電車のいいところだね。よく言われることだけど、インド人は自分勝手。よく言えば自分を持ってるってことになるのかな。日本人バックパッカーで、インドにハマるのが圧倒的に血液型B型の人が多いっていうのもうなづける事実だね。

電車といえばびっくりしたことがもう一つ。よく駅の中に立ち食い蕎麦屋さんってあるでしょう。「早い、安い、旨い」の三拍子揃ってて本当に一時期おせなになりました。お金のない外国人には気軽に食べることのできる日本食屋として勧めたいところだよね。最初は券売機の字が読めなかったから同僚に教えてもらった「きつねそば」ばっかり食べてたんだ。たくさん七味を入れて辛くするのが好みだったよ。なんで「きつねそば」ばっかりかって?だって一回試しに読めないボタンを押してみたら、「ほうれん草のおひたし」が出てきちゃってさ。それ一枚しか食券を出さないから、お店のおじさんを困惑させちゃったんだよね。あの時のおじさんの顔は今でも覚えているよ。
そしたらね、ある時、隣の人が食べているのが、カレーなんじゃないか?って気づいたんだ。形状がぼくの見知ったカレーとは全然違ったし、スパイスの香りもあんまりしないからそれまで気づかなかったみたい。
「ん?蕎麦屋にカレー??」って最初はびっくりしたんだけど、その頃には立ち食いそばのメニューも割と理解できてて、「ラーメン」、「キムチ」、「牛丼」、「天ぷら」、「焼き鳥丼」……。何でもありだなー、なんて思ってたから、すぐに食べてみたくなったよ。注文してみると、香りはカレーなんだけど、なんていうんだろう、「もっさりしているというか」、「重いというか」見た目がやっぱりインドのものとは大違い。あっちのカレーは、サラッとして水っぽいというか、日本で言うとスープカレーに近いんだ。まぁ、異国だし、とにかく食べてみないとなぁって思って、一口食べてみると。
「うまいっ!!」
確かに味もインドのものと違うけど、カレーといえばカレー。んー、でもインド国内では、カレーとは認識されないかもしれないなぁ……。いや、そんなことはいいんだった!!とにかく美味しいんだよ。カレーに出汁を感じるっていうのかな。味に深みがあって複雑なんだ。それからは毎日ランチは、「富士そばのカレーセット」!蕎麦も食べたかったからね。おかげですぐに5キロ太っちゃった。幸せ太りってやつかな。同僚からは、「炭水化物ばっかり取ってると糖尿になるぞ!」ってよく脅されたのもこの時期だね。
毎日ランチカレーを食べてたら流石に飽きてきちゃって、不思議だなーなんて思ってたんだ。だって、インドでは毎日2・3食はカレーだろ?なんで飽きるんだろうって考えてしまったよ。そしたら気づいたんだ!味が全く一緒なんだよ!!よく考えれば当たり前だよね。家庭とは違って、作り方が厳密に決まってるんだもん。職人の手作りと工業製品の違いっていうか。でも、昼カレーはやめたくなかったんだ。美味しいし、セットはやめてカロリーもちゃんと考えるようにしてたしさ。だからね、すぐに同僚に聞いてみたんだ。
「立ち食い蕎麦屋って何種類ぐらいあるんだい?」って。
そしたら、近所で3箇所はあるって教えてくれたんだ。「富士そば」、「小諸そば」、「ゆで太郎」。次の日から順番にそれぞれのお店でカレーを食べてみたんだ。すると、わかったことが一つ。
「お店によって味は違うけど、カレーのベースはどうもほぼ同じらしい。そば屋のカレーの味の決め手は、出汁だ!」ってね。
それからは、もう止まらなかったよ。日本全国の蕎麦屋のカレーを食べてやろうって、毎週末食べて、食べて、食べまくって。だって、友達が教えてくれたんだ。「カレーがあるのは立ち食い蕎麦屋だけじゃないぞ。普通の蕎麦屋にだって大抵はメニューに入ってる」
ねー、知ってる?東京にある蕎麦屋の数。「4800軒」だって。これ蕎麦屋の数で、うどん屋は入ってないんだよ。チェーン店は1軒って数えたとしてもすごい数だよ。まだ、都内で食べた店は396軒で、旅行ついでに各地で訪れたのが、48軒。まだまだ行ってみたい店が沢山あって楽しみで仕方ないよ。
たくさん食べてわかったこともあるんだ。蕎麦の出汁って地方によって変わるってこと。北海道は、昆布が強め。さすが利尻昆布が有名なだけあって、上品でスッとしてさっぱりしてる。関東と東北は、鰹節!醤油!ってはっきりした主張があって、濃いのが特徴。中部地方は、椎茸が入っているのが特徴でより複雑な味わいになってる。旨味が強いので、塩分は薄めになっていてそのまま飲めるぐらい美味しいんだ。ただ、普通のインド人にはパンチが無くて人気は出ないかもね。近畿は、さば、かつお、うるめ+こんぶと動物性の出汁がめじろ押し。こってり系って表現できるかも。中国・四国は、意外に関東に近い。うどん文化が元々発達してるから、蕎麦は後発っていうことも影響してるんだって。蕎麦つゆベースのカレーも美味しいけど、饂飩つゆベースのカレーも美味しいよって教えてもらって、興味が湧いたけど、まだ蕎麦も道半ばなのに手を出したら「沼にハマりそう」って思って、聞かなかったことにしたよ(笑)。さて、最後は九州!1番特徴があるのがここかもしれない。一番色がうすめでびっくり!!そして味もびっくり!これもそばつゆなんだ!!ってね。甘みが強めなんだ。九州人に蕎麦つゆの味が違うって話したら、「醤油が甘いからな」って言ってた。四国で聞いた「蕎麦とうどんのつゆの違い」を感じたのは九州だった。少し薄めるとうどんつゆになる感じって言うと日本の皆さんには伝わりやすいのかな。わかる?

どんどん深くなっていく探究にもう記憶力が追いつかなくなったので、最近ブログを始めたんだ。英語で書いているんだけど、日本に観光で来た人に蕎麦やカレーを体験して欲しくて始めたんだ。バックパッカーなんかは物価が高い日本で節約するために立ち食い蕎麦は必須だと思って。役にたつといいなってすごく思うけど、ニッチな話題だから正直あんまり流行ってはいないんだよね。世界的にはラーメンの方が圧倒的に浸透してて、「一風堂」なんか各国に支店を出してて大人気だよね。ブログやるならラーメンの方がはるかに人気出るのに!ってメッセージももらうけど、やっぱり蕎麦屋のカレーがいいんだ。ぼくがインド人っていうのはやっぱり大きいのかなぁ。ちなみにぼくはラーメンも好きだよ。インスタントらーめんは手軽で最高だよね。

蕎麦好きが、世界に少なからずいるということが嬉しく感じました。蕎麦粉は、フランスでは「ガレット」として日常的に食べられてるし、ロシアでは、バレリーナのダイエット食としてポピュラーなんだそう。意外と世界中で食べられている食材なんですね。そう聞くと麺としての蕎麦にも大きな可能性を感じませんか?蕎麦と一緒に日本固有の出汁の効いたカレー世界に広がっていって欲しいですね。まずは、本場のインドで認められることが必要でしょうか。バンダリさんには第一人者として頑張っていって欲しいですね。皆さん、日本の立ち食い蕎麦屋でカレーを食べてみてください。新たな発見があるかもしれませんよ。